SWeeT†YeN
柏原って、こんなカッコよかったかしら?
優しい微笑み……
甘いマスク、優しい手。
柏原は、またミネラルウォーターを口に含む。
すぐに冷たい唇が私に重なり……
それを心のどこかで喜ぶ私。
瞳を閉じると、頭の中が柏原でいっぱいになる。
でも、不味いわ……
これってひょっとして"アレ"よね? "アレ"
単語にしてみると現実味が増して余計に不味くなりそうだから"アレ"よ"アレ"
「……っか……しわばらっ!」
その執事を呼んでみた。
「……もう……ダメやめて」
本当はもう少しだけそうしていたいなんて、絶対に言えない。
私、柏原の主人だもの!