BLack†NOBLE
「ビステッカ・フィオレンティーナです」
「ビスケット・本当は食べたいな? そうかしら、焼いたお肉にしか見えないけど」
「そうですね。私にも、炭火で焼いたTボーンステーキにしか見えません」
見つめあって、笑い合う。
手をとりあって、互いを特別な存在だと確かめ合う。
そして、寄り添い。
同じ空間で
同じ音楽を聴き
同じ料理を味わう
どうやって彼女は、こんなにも幸せな感情を与えてくれるのだろう……