BLack†NOBLE
クロードが、微笑む。両手が私の頬を包みキスしようとする。
『やめてよ! クロードなんか大嫌いって言ったでしょ! ベッドインしに来たわけじゃないからね』
顔を左右に振ると、クロードの手に顎を捕まれた。
『当たり前だ。今は残念ながらベッドインされても困る』
冷たい言葉とは裏腹に、甘いキス。
全身が喜びで震えちゃうくらいに、甘い甘いキスだ。
『夢を見た。アリシアを失う夢だった。そんな夢、二度とみたくない。
俺も……世界で一番アリシアが大嫌いだからな』
ペーシェ ダプリーレ
【クロードの甘い嘘】
THE END