BLack†NOBLE
蔵人と瑠威は、そんな両親を他所目に飛行機のアップリケのついたリュックサックを抱えて、子供部屋に走った。
ブルーのタータンチェックのベッドクロスがかけられた寝具が二つ並ぶ部屋。
二人は、ベッドの影に隠れるように座り込む。
「くーたん、おかしあるって、ほんと?」
「おかし、いっぱいだよ」
蔵人は、得意気にリュックサックを開くと中から沢山のスナックが溢れた。
「チョコ、アメ、チューインガム」
「すごい!」
瑠威は興奮と尊敬の眼差しで兄を見つめた。