BLack†NOBLE
だけど、今はそれどこれではない。
俺は、浮き足たつ思いで自分の部屋に入り、クロード様の贈り物を紐解いた。
『Ti……amo!?』
出てきたものは、ハートの形をしたチョコレート。その上には、『Ti amo(愛してる)』のメッセージつきだ……
『クッ……クロード様?』
まさか……!?
いや……
まさか……!?
確かにボスには、特定の女性はいない。 いつも残酷なまでに扱い、捨ててきた女ばかりだ……
最近では、『女って、どんないい女抱いても大した違いってないんだな』と嘆いていた……
いや
まさか!?
これは彼からのSOSのサインなのかっ!?
部屋の扉がノックされる。
『レイジ、言い忘れた。会食の用意もしとけ。腹が減ると、人は苛立つからな』
その人は、声までもが美しい……
『はいっ! これからも誠心誠意仕えさせていただきますっ! クロード様』
『…………あっそ、よろしく』
この素っ気ない素振りが、照れ隠しだと何故気がつかなかったんだろうか?
俺もボスを心の底から溺愛しているんだ! 他の誰よりも!
後日談レイジside
THE END(笑)
アリシアが落としたチョコですがそこに確かに愛が存在した(笑)