crazy broken
刑事はカウンターで他の店員に写真を見せて、この二人が来ていないか確認をしつつ、グループに事情を聞きたいと店長に詰め寄っていた。
「そのグループの方がそちらにいますから、本人達に許可を得ますか??」と後を指差したアルバイトの男性が言い、刑事が振り向く。
二人は一瞬固まり緊張しつつ、刑事を見ると、刑事は上から下へ視線を写して「精神病院に鑑定入院中の患者が脱走してGPSに反応したので、防犯カメラを見させてもらったのだが、そちらの部屋のみ、映らない。
なので、一応、この写真の人物がいないか確認をさせて欲しい。」と言う。
刑事は上から下へと視線を移動させながら、彼女達の洋服を見た。
ウェーブ掛かったミディアムロングヘアに茶色のダテメガネ、長袖に重ね着Tシャツ、レギンスに短パン、スポーツシューズスタイル、もう一人はウェーブ掛かったロングヘア、レギンスにスカート長シャツに重ね着シャツ、スポーツシューズ、何処からどうみても写真の人物には見えない。
再び携帯に連絡が入り、「逃走者、国道を走っているようですW」という知らせが入ったようだ。
「棚田刑事、一応道路に応援に行くように無線が入りました。」と言い、急いで出て行こうとする刑事。
「わかった。後で行くよ!!」
「部長命令だそうです」
「んじゃぁ、適当に言っておいてくれ」
「わかりました。」
そして、刑事の一人は外へ出て、刑事が470号室に来ることになった。
「わかりました。んじゃぁ部屋にどうぞ。」と嵩垣香世、西河晶菜は刑事と一緒にエレベーターに乗り、470号室に行くことになった。
廊下には、まだ誰も居ない状態で静かな状態で、大きめの一室から音楽が流れている。若者の流行の音楽なんだろうが、激しいロック、ヘビメタ調の曲が聞こえて来るので、若干うるさい位だ。
470号室の部屋に来たところで、嵩垣香世と西河晶菜が声を出す。
「ただいま~刑事さん来ていて確認したいことがあるそうよ」
「はーい、どうぞ」とドアを開けて、「電気何処だったかな??」と薄暗く輪郭がぼんやりとしている状態なので、はっきりと見えないので、一度入るように勧められて刑事は部屋に入った。
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