crazy broken
GPSが反応していたのに、映像をチェックしに行った隙に反応しなくなったが、確かに反応していた場所はここだったはずだ。
しかし、どうみても、写真の人物は居ないようだし、確かにクォーターやハーフなんて今時普通ではないが珍しくもない。
部屋にいた人々が古着系の服を着た若者達だったので、勘違いだったのではないかと疑い始めていた。
「電気何処だったかな…」と壁沿いに手を這わせている舟木早智子。
「刑事さん、コンタクト落としちゃったみたい。」と野崎紫穂に言われて、しゃがんで探し始めた時女子全員でソファ席からジャンプして刑事の頭を目掛けてドンッという衝撃が走った。
その時、松永昴がスタンガンを当てて、みぞおちを殴って意識を失わせた。
私達は電気を付けて、刑事のポケットから警察手帳を取り、彼の制服を脱がせて、パンツ一枚のまま4階の男子トイレの個室に運び、個室に鍵を閉めて、上から470号室に戻って来た。
470号室に戻り、一度ソファー席に座り込んでお茶を飲み、お菓子をつまみながら話している。
「あぁ、結構重たかったな。
でも、今3時15分か。
15分か25分後に客が多くなって忙しくなるから、その時間帯を狙って出よう。」
「でも、警察手帳、本物が手に入って良かったわね。
一応、偽造して侵入用に偽造して来たんだけど、すかし入っていないのよね」
「でも、顔の写真が違うよ。上から写真を貼り付けたらわかんないよね??」

「一応、計画通り、地下鉄N駅で待ち合わせして合流する予定の人達もいるからそっちに向いましょう」
「てか、スタンガンとかみぞおちならすぐ意識戻るんじゃない??」
「ちゃんと、ダッチワイフの女の人形入れて、パンツを頭に被せているから、意識戻っても出て来れないよ。
ダッチワイフの手首になかよく手錠をかけて来たから」
「それに、警察手帳ないから、店側も取り合えず、警察か精神病院に移送するだろう。」
「警察の服の上にはおもちゃの警察手帳を入れておいたからW」
そうこうしているうちに10分程たったようであるので、外へ出ることになり、エレベーターに乗り、カウンターへ向かった。
予想通り、制服姿の学生達が来始めていたので、代金を支払う時はスムーズであった。
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