crazy broken
そして、夜まで近くの店で時間を潰す必要があったし、必要なものを全部調達する必要があったし、彼女の提案をもう少し、煮詰める必要があった。
確かに廃校になった所で後いくつか倒産させなければならない会社がある。
そうしなければ、孤独な閉鎖された空間で幽閉されたままなのだ。
そして、私達は何処か人目のつかない場所に行く必要があったし、そこで、いくつかの準備をしなければならなかった。
しかし、外は本当に寒いのだ。セレモニーホールを通り過ぎたあたりから人気はなくなっていくし、車ばかりが走るだけである。
それに、冬に山の近くに来れば来るほど、寒さは半端ない。
「通報用の粉関連は仕入れて来たから何処かで折り紙しなきゃならないわ。
今日が土曜日と言え、まだ人がいるとこにノコノコいく訳に行かないし、忍び込むなら夜中の12時過ぎ~1時位だわ。だけど、近くに寮があるから、窓ガラス割る訳に行かないから火をつけて鍵を開けて忍び込むのよ。」
「それにしても、寒いわね。何処かで温かいもの飲むか食べたいわ。」
ひたすらまっすぐ下り道を行くと反対方向にマクドナルドを見つけたので、「取り合えず、ここら辺、何もないみたいだから24時間のファーストフードで良いよね。道端で折り紙を折る訳にも行かないし」と言うので、私達は人気の無い店内に入った。
時刻はまだ、7時過ぎであるが、随分と空いている。
ドライブスルーが大半なのだろう、人気が少ない割に忙しそうである。
私達は自転車を止めて、店内で食べると言い、少量で居座る訳にもいかないので、少し多めに頼んだ。
ハンバーガー、ポテト、ナゲット、サラダ、ジュース、ケチャップ、ソース多め、ハンバーガーは1人2個ずつ、そして、一番奥の隅の席に行き、折り紙を折り始めたり、話し合っている。
プレートを渡されてしばらく待つことになった。
折り紙を折り終わった頃、ナンバーが呼ばれて、注文を取りに行った。
「なんか、動くと小腹が空くよねW」と言いながら、ガツガツと食べる集団は少し異様な雰囲気を醸し出しているに違いない。
「なんか、久しぶりのファーストフードかも…」
「最近、葉酸とか摂取制限あるし」
「マックシェイク飲みたくないWW」
「温いわ」
「てか、真夜中とかもっと寒くね!?」
「だりぃぃぃいいいいいいいーーー」
「森公美子が生クリームスプレー紹介して来たから持って来たよWW」



< 15 / 16 >

この作品をシェア

pagetop