crazy broken
乗り換え駅で待ち合わせをしている。
通勤通学ラッシュの時間になっているので、徐々に人気が多くなって来た。
その中で5人は化粧もしない20歳位の女達で異様に浮いている。
特に蝶野柚季、羽田野綾果、野崎紫穂はヨレヨレの洋服を着て際立つ。
舟木早智子、嵩垣香世、西河晶菜は洋服はヨレヨレではないもののノーメイクだったので、それなりに際立つ。
二人は大きな溜息を1つ吐いて、5人の女達に向かって歩き出した。
「おはよう」と手を振り、挨拶をして合流し始めた。
西河晶菜は大きなリュックサックを背負いコートのポケットに財布と携帯を入れているようでベンチから立ち上がる。
そして、羽田野綾果、野崎紫穂、蝶野柚季の姿を見て取り合えず、買い物に行かなければならないようだ。
けれど、彼女達は相当の金を持っているので、目的地に行き計画を実行するには絶対的に必要な戦力である。
高村香梨は松永晃を紹介しながら、買い物に行かなければならないがその前にモーニングが食べながら予定を話し合う必要があった。

西河晶菜が「取り合えず、腹が減っては戦が出来ぬ、取り合えず御飯食べながら打ち合わせしよう。」と言い、蝶野柚季が「紫穂ちゃんが結構お金持って来たから大丈夫だよ」と言ったので、野崎紫穂が頷き、羽田野綾果が3人の合計額で30万であると知らせた。
高村と松永は顔を見合わせて安堵した表情を見せた。
「病院脱走するので、精一杯、看護室で財布取り上げられたまま、ICカードは隠していたから大丈夫だったんだけどね」と言って、携帯電話ストラップのぬいぐるみの洋服の裏のチャックを開けてICカードを見せた。

時刻は朝10時で朝マックは過ぎたので、マックは人気がないし個室ではないので計画を立てて作業をするには不審過ぎて不向きである。
作業をするにはカラオケが向いているので、カラオケに行くにしても、この格好では目立ち過ぎる。
おまけに漫画インターネット喫茶は身分証の提示が義務付けられるので使えないし、二人とも朝から松ぼっくりと薪集めと移動で空腹だった。
もしも、24時間レストランが一番人気があり、目立つことなく食事を終えて買い物に行くことが出来ると考えた。
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