crazy broken
嵩垣香世と西河晶菜は衣装選びを高村香梨に任せてウィッグ選びに行き、ミディアムボブ、ミディアムストレート、ロングヘア、ウェーブヘア等各種ウィッグを揃えて来たようだ。
高村香梨は一通り揃えた後、彼女達に会計をさせて全員改札駅周辺のトイレに集合させて着替えることにした。
まだ、平日の昼間なので人通りは少なく、トイレはすぐに占拠出来た。
一度全員がメイクルームに入り、洗面台の上に荷物を置いて、順番に化粧をしていき、各自衣装に着替えてそれからウィッグ選びをすることになった。
嵩垣香世と西河晶菜の衣装は適当に揃えて来たのでそれに着替えることになっていた。その他はフォーマルウェア、スーツが人数分用意されていたので、後で全員着替えることにして、各自の鞄の中にいれておくことにした。
なので、それぞれ鞄は大きめである。
そして、買い物を終えて化粧を終えた頃には、午後1時半、フリータイムのカラオケに入って準備をして計画を実行するべきだと思ったので、全員カラオケに入ることになった。
当然、カラオケ店で記入をする名前は偽名で入り、作業をするのでセルフサービスが条件である。
私達はカラオケ店に向かって歩いて店に着くと偽名を記入した。
古着系の洋服を着ることで何処から見ても学生が遊びに来ているようにしか見えないはずだ。
自動ドアが開いて店で形式的な挨拶をされて、人数確認をされてどうするか聞かれたので、フリータイムで8名の広めの部屋に案内されるらしい。
嵩垣香世は、名前を書くように言われて、偽名をどうしようかと考えていたようだが、安直な偽名を堂々と記入し始めた。
傍には冬のデザートフェアのメニューが張られているので、その辺りから書いたらしい。
中園初美、どうやら、店員の二人の名札の文字を一文字ずつ取ったらしいW
その後、すぐに中園様ーと呼ばれて8人の大きめの部屋に案内された。
飲み物は同一の階のセルフサービスでお盆に載せてまとめて様々な飲み物を取りに行った。
「ねぇ、作業とか話をしなくちゃならないなら、店員に来られたくないし、先にある程度注文して一定の値段以上になってたら来ないから集中出来るわ。」と西河晶菜が言ってメニュー表を渡していく。
「でも、確かに少し食べたいよね。サラダとかデザートはどう??」と勧めていく嵩垣香世。
そして、舟木早智子は「んーでも、晩御飯何処かで豪勢に食べたいよね。精神病院の飯不味い言ってたし、」と言い出し、高村香梨と松永昴は「不味い!」と声を揃えて言い、「その前に店員に来られたら困るから先頼んじゃおう?」と言った。
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