とけないゆき





「・・・・・・おいっ!待てよ!」




―――ピーピーピーピー



遅かった。



電話から



なんだか聞き覚えのある声が聞こえたような気がした。




でも勘違いだろう。


私は前を向いて歩き出そうと



顔を上げた――――――
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