とけないゆき
「ねえ、なんでいつも私と同じ時間にここにいるの?」



思い切って聞いてみた。


いつもはどうでもいいと思って聞いてなかったけど


なんとなく今日は

聞いてみたかった。



空気が少し重くなるのを感じた。


そこまで深いことを聞いただろうか?


高野も少し困っている様子だった。


「あ、いやいや。別にどうでもいいんだけどさ・・・・・・」



本当に、なんとなくだけど


高野にはなにか影がある気がして


傷つけたくないと思った。
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