とけないゆき
朝の学活が始まった。
私の廊下はさんで隣は空席だったのに、机が増えた。
どうやら、今日は転校生がくるらしい。
この、中3の冬。
受験シーズンに。
「では自己紹介をしてもらうのでどうぞ」
先生の手のひらの先には
背が高くすらっとしていて
顔立ちの綺麗な茶髪の男がいた。
明らかに、チャラいと感じた。
「えっと・・・よろしくおねがいしまーす。」
絶望的だ。
適当な男は嫌いだ。
声はハスキーでかっこいいけど。
っていうか
名前は・・・
「じゃあ席つけ。とりあえずあそこの、相沢って人の隣の隣に座ってくれ。」
「はーい」
チャラ男が隣にやってきた。