とけないゆき
どんどん迫ってくる。



え・・・・・・え・・・・・・え!!??



追い詰められて追い詰められて


とうとう背中が壁にくっついた。


どうしようどうしよう。



すぐ近くにある高野の顔を直視できずに目をそらす。


ちょっとだけ上を見ると


高野は私のほうをじっと見ている。



なんでこんなに平気な顔してられるの?


私はこんなに


胸が痛いのに。



好きなわけではないけれど、


ドキドキが止まらない。
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