とけないゆき
「そんなわけないじゃん!」





その瞬間。



高野は私を話した。



背伸びをして疲れた足。


でも、それすら高野の感覚を思い出させる。





「だよな!」



八重歯を光らせくしゃっと笑ってみせる高野は



今日だけはなぜか

寂しそうだった。
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