先生と教官室2〜新しい道〜





――――コトッ





「どうぞ…。」




「ん、あんがと。」




少し熱くなったコップをもち、先生は嬉しそうにコーヒーを口へと運ぶ。





…大丈夫だろうか。





いつも先生が飲んでいるようなコーヒーに出来上がったのだろうか。





お母さんが作っているのを見様見真似でやってみたんだけど、もし作り方とか間違ってたりでもしたら…。





「―――っっ!!」





え?




「せ、先生?!!」





ちょと、その反応はやばいのでは!!!?





「……うまい。」





な、なななんじゃらほーいっっ!!





不味いって言うんかと思ったら逆ですか!!





「まぎらわしいっ!!!」





「え、なにが?」





なにがじゃない!!





こっちは美味しいか不味いかで気が気じゃなかったのに!!





「なぁ、なにがまぎらわしいんだ?」





「…も、もういいです。美味しいなら良かったです。」





本当は文句を言ってやろうかと思ったんだけど…。





反則だ。





レッドカードだ。





コーヒー飲みながら私を見る先生の姿が格好いくて…。





つい、何も言えなくなってしまった。





だから、今回だけは…許す。





「…はぁ。」





私って先生に甘いなぁ。






きっとこれからも、喧嘩したって先生の可愛い所とか格好いい所見ちゃったら許しちゃうんだろうな。







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