先生と教官室2〜新しい道〜
「伊緒…だよな?本物だよな?」
「ふふっ、何言ってるんですか?私に決まってるじゃないですか!!」
震えていた身体が少しずつ落ち着いていく。
伊緒の温もりが安心をくれるようだ。
「何かあった?先生…。」
強く抱き締める俺の頭を伊緒は優しく撫でてくれた。
「伊緒を…失う夢をみたんだ。それが何かリアルで…」
情けない話し、本当に怖かった。
自分の何かが壊れていくようで…どうしよもなく身体が震えた。
「先生…大丈夫だよ…。」
優しい伊緒の声が俺の耳元で囁く。