先生と教官室2〜新しい道〜
そして、まるで確かめてと言わんばかりに、ゆっくりと俺にキスをしてくれた。
「私はどこにも行かないですよ。先生の隣にずっといますから。」
ニコッと笑う伊緒が愛おしい。
さっきまでの不安は無かったかのように消えていた。
「あぁ…そうだな。俺も離さないから。」
「勿論です!!あははっ」
鼻と鼻をくっつけて、お互い笑いあった。
俺の顔に触れる伊緒の手は魔法がかかっているかのごとく、俺に安心と安らぎをくれた。