先生と教官室2〜新しい道〜
キスマーク
「え?進藤先生そんな事思ってたんですか?!」
「あぁそうみたい。」
恵那と言ってる事が同じ部分は多々あるけど…少しすれ違ってるとこもある。
恵那は告白を断られた事で嫌われてるって思っちゃってるし…。
大丈夫かな?あの二人。
こじれなきゃいいけど…。
「まぁあの二人の事はもう少し様子を見てみよう。」
「…はい。」
「ところで、お前時間大丈夫か?今日部活無い日だし、それに7時回ってるから親御さん心配してるんじゃない?」
あ、もうそんな時間なんだ。
恵那とずっと話してたから時間の感覚が全くなかったな…。
「そうですね…じゃあ失礼します。」
鞄を持って立ち上がると、何かが制服をピンッと引っ張った。
「バカかお前は、送ってくに決まってんだろ?ちょっと待ってて。」
ぶっきらぼうにそう言う先生。
その姿が可愛い。
不器用な優しさって、たまらなくキュンってするんだぁ。