先生と教官室2〜新しい道〜
車からみえる景色が段々見慣れたものになってきた。
それは私の家が近い事を表していて少し寂しくなる。
「もうそろそろ着くから。」
「はい…。」
本当は…もっと一緒にいたいのに。
それを素直に表現できない。
もどかしさだけが胸を渦巻いて消えていく…。
「伊緒?どした?」
「え…あ、いえ…何も。」
気がつくと、そこは家の横にあるコンビニの駐車場だった。
もう着いちゃったんだ…。
早いよ、バカ…。