先生と教官室2〜新しい道〜




車からみえる景色が段々見慣れたものになってきた。





それは私の家が近い事を表していて少し寂しくなる。





「もうそろそろ着くから。」





「はい…。」





本当は…もっと一緒にいたいのに。





それを素直に表現できない。





もどかしさだけが胸を渦巻いて消えていく…。






「伊緒?どした?」






「え…あ、いえ…何も。」





気がつくと、そこは家の横にあるコンビニの駐車場だった。






もう着いちゃったんだ…。






早いよ、バカ…。








< 105 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop