先生と教官室2〜新しい道〜
「何溜め息ついてんの?」
「え、わわっ!!」
「はっはっはっ、捕獲成功。」
「―――っっ!!」
うかつだった。
先生の前で考え事をするのは危険だったことをすっかり忘れていた。
現に、がっちり抱き締められてるし…。
しかも、一番ドキドキする後ろからハグっていう…。
「せんせ…離して下さい…。」
いや、せめて前からにして下さい。
「んー?いや。」
「な、なんでっ!!」
「なんでって…離したくないから?」
…あ、やばい。
今のすごいキュンってした。
『離したくないから』とそう言った先生は、力を緩める事のないまま更に身体をひっつけてきた。
「―――っっせんせ!!!」
心臓はちきれる!!