先生と教官室2〜新しい道〜
びっくりした…。
先生が先生じゃないみたいで。
「本当ごめん…どうかしてた…」
でも、全然嫌じゃなかった。
怖いとかそういうのじゃなくて…何て言ったらいいか解らないけど、先生を凄く近くに感じられたのは確か。
「伊緒…嫌いになった?」
そんな目で見ないでよ、先生。
抱き締めたくなっちゃうじゃん。
「…大好きです。」
「えっ?」
「し、しし失礼しますっ!!送って頂いて有り難うございました!!」
これがまさしく言い逃げって奴。
落ち込む先生に告白だけし、私は家へと駆け込んだ。
キスされた首筋が少しだけヒリヒリして、余韻に浸るには充分すぎるものだった。
「先生…熱いよ…。」
唇も首筋も、まだ先生の温もりが残ってる…。