先生と教官室2〜新しい道〜





ブー…ブー…




「うわっ!!!!!」




しゃがみこんだ私の胸ポケットからいきなりのバイブ音。




何度も振動するので見てみると、そこには先生の名前が表示されていた。




…やっぱ何もないわけないか。





「もしもし…」





『あ、伊緒?』





お互いの声がぎこちない。



緊張が伝わってくるようだ。





『あのさ…しばらく髪結ばないようにしろよって言っときたくて…。』




髪?結ぶなって…何で?




『じゃぁそれだけだから、おやすみ。』





「え…あ……」





言いたい事だけ言って切られてしまった…。




まぁ私もさっきやったし文句は言えない。





それにしても何故先生があんな事を言ったのかが全く解らない。





「うーん……」





検討もつかない。




とりあえず…家入ろ。





ガチャ





「ただいまぁ。」







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