先生と教官室2〜新しい道〜
それぞれの距離
「やってしまった……。」
自分の理性を破ってしまう所だった。
今まで守り通してきたのに、あの一瞬でいとも簡単に。
あっぶねぇな、俺……。
伊緒の行動は時として危険だ。
最近はやたら甘えてくるし、何だか雰囲気も大人っぽくなった。
髪が伸びたからか何なのか。
「あー…どうしよ…」
自分を抑える自信がなくなってきた。
とくにあの見上げてきた時の顔とか見ると、もう抑えがきかない。
まるで自分が別人のようになって、伊緒に触れたくなる。
「変態か俺は…」