先生と教官室2〜新しい道〜
「今日は時間割り変更があるので、前に書いときますから皆さん気をつけて下さい。では以上で終わります。」
朝のチャイムがなってから、たった10分で終わってしまう進藤先生の話し。
本当に無駄がないというか何というか…。
「あ、それと…片瀬さんと横井さんは放課後に教官室へ日誌持ってきて下さい。」
…は?
「なんで私と恵那…?」
日誌って今まで活用されてたの?
絶対何も書かれてないただの紙だよね…?
しかもそれを体育委員でもない私達が持ってくの?
とてつもない不信感から進藤先生を見ると、少し眉を下げて寂しそうな顔をしていた。
あぁそうゆうことか、とその時確信した。
進藤先生の視線の先にいるのは、うつむいたままの恵那の姿。
きっと、進藤先生は恵那と話すために私達を呼び出したんだね。