先生と教官室2〜新しい道〜
「恵那、日誌書かない?」
「え?でも今まで書いたことないじゃん…。」
「うん知ってる。でも、だからだよ。」
今まで書いたことのないのは私達だけじゃない。
みんなが書いたことのないこの日誌。
それは誰からも興味をもたれない。
だから書こうと提案したんだ。
「今の恵那の気持ち書きなよ。声に出すより字で表した方が思ってる事きちんと伝えれるよ。」
「伊緒……。」
「もし昨日と同じ事を進藤先生が恵那にしたら、私が殴りに行く。だから、もう一回頑張ってみよ?」
お願い諦めないで。
まだ答えはでてないんだよ。
握りしめていた日誌を、恵那はゆっくりと受け取ってくれた。
「伊緒が味方なら大丈夫だね!!」
そう言って笑った恵那は、日誌とにらめっこを始めた。
頑張れ、恵那。
応援してるからね!!