先生と教官室2〜新しい道〜
恵那の笑顔は見ているだけで元気になれる。
でも、今日の笑顔は心配で仕方ないよ。
泣きそうなのを必死で我慢しているのかな?
「横井は強いな。」
「せんせ……。」
進藤先生と恵那が入っていった奥の部屋を眺めていると、先生が私の横へと歩いてきた。
「ん、どうぞ。」
「わ…いい匂い…。」
先生から差し出されたマグカップには暖かいココアが入っていて、湯気が少し出ていた。
「俺達も少し座ろうか。」
「はい。」