先生と教官室2〜新しい道〜




涙が少しずつ私の頬を伝っていき、その一粒が太ももへと落ちる。




熱いはずなのに、冷たい。




どんどん身体が冷たくなっていく。




おかしいな…春なのに、まるで冬のよう。





「伊緒…伊緒!!?おいっどうした!?」




「せんせ……せんせぇー」




何か、解らなくなっちゃったよ。




進藤先生と恵那の姿を見てると、どんどん苦しくなるの。




今まで目をそらしてきた色々な問題を改めて見ているようで、幸せでいる自分に罪悪感すら感じる。




その気持ちを早く失くしたい。



だから、応援したいと思う気持ちは自分のためなんじゃないかって感じたりもする。






自分の中の気持ちがどんどん黒くなって、変わっていくようで怖い……。




















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