先生と教官室2〜新しい道〜
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「んーっっ!!おいしいっ」
「ふふっ、お腹空いてるから余計に美味しく感じるよね。」
コンビニでコロッケを買った後、私達は近くの公園に行きベンチへと座った。
いつもなら菓子パンやチョコへと甘いものに目がいくのに、今日はコロッケだけしか目に入らなかった。
外まで匂ってきた油の匂いが一番の原因だろう。
口の中に懐かしい味が広がって、身体の中が暖まる気がした。
「コロッケってこんなに美味しかったけなー…。」
「……恵那?」
「っひっく…ぐすっ」
大粒の涙が次から次へと恵那の頬を濡らす。
流れた涙は、ポタポタとスカートまでも濡らした。
「うわぁぁっっん」
それからしばらくの間、スイッチが入ったかのように、恵那は声を上げて泣きじゃくった。