先生と教官室2〜新しい道〜



恵那に触れている部分から、また少し肩が震えてきている感覚がした。





「今すぐ…一秒でも早く一緒にいたいよぉっっ」




コロッケが地面へと落ちる。




それと一緒に、沢山の涙も落ちていく。





「進藤先生の気持ちが…グスッ、ずっと、私に向いていてくれる自信なんてない。傍にいてもきっと不安なのに、離れているなんて…っっどうしたらいいの?」





「恵那…。」





「私、そんなに強くない…どうしたらいいか解らなくてグチャグチャで。泣く事しかできない。」





人の気持ちが永遠に同じだなんてありえない。




それはずっと前から感じていた事で、避けれない現実。





きっと、それは自分だって例外じゃない。





自分だけは、相手だけはって信じたいけど、信じることだって簡単じゃない。





時には、言葉や行動で気持ちを伝えて繋げていかないとしんどいよね。





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