先生と教官室2〜新しい道〜




苦笑いをしながら後ろを見ると、私達と同じクラスティーシャツを着た進藤先生の姿があった。





甲田先生と同じで、珍しくサングラスをかけている進藤先生はいつもより更に大人に見えてしまう。




「嫌そうな顔ですね、片瀬さん。僕がクラス座席にいるのは嫌ですか?」




「いやー…そんな事は…。」



嫌だけども、怖いけども。



でも、担任なんだから居て当たり前なんだよね。



それに…。



「かっこ…い…。」



恵那のこんな乙女の顔見たら何も言えないでしょ?



いつもは一緒に居れない二人なんだから、体育祭の時ぐらいは一緒に居て欲しい。



隣通しの席に座って応援とか、今日はそんなことだって許されるのだから。




「先生、写真撮ってあげますよ!!」



「え?」



「ほら恵那!!横行って!!」



「ちょ、えっわわわっ!!!」




ポケットからデジカメを取り出し、半ば強引に恵那を進藤先生の隣へと追いやった。




「はい、撮りますよー。」




「「………っっ」」






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