先生と教官室2〜新しい道〜
パシャッ
「!!!!!!!」
え…これは、まさかの展開ではないか?
「僕、ちょっと本部に用があったので…戻りますね。」
完璧やられた…大人の男とやらを甘く見ていたようだ。
「恵那、大丈夫?」
「…ド、ドキドキしすぎて死ぬ…。」
「あー、そりゃぁ、ね…。」
恵那がそうなるのも無理はないだろう。
シャッターを押す瞬間、進藤先生が恵那の手を握った。
それも何事もないかのようにカメラに笑顔を向けたまま。
撮った写真を誰かがみたら、一発で二人の気持ちがバレルであろう。
握られた手や、恵那の真っ赤な顔、そして進藤先生のこの幸せそうな笑顔。
逆にバレない方がおかしい。
「次は伊緒の番だから。」
「ん?何が?」
「甲田先生見つけたら写真撮りにいくから。」
え……えぇ!!?
「強制だから、逃げたら怒るよ。」
…恵那、あまりの恥ずかしさに何か怒ってません!!?
なんか八つ当たりみたいになってるし…あんまりですよ恵那さん!!!