先生と教官室2〜新しい道〜






「えへへ、また一つ先生の事好きになっちゃいました。」







「……伊緒のバカ。」






俺の顔を見上げて笑う姿がめちゃくちゃ可愛いくて、俺は力強く伊緒を抱きしめ返した。






愛おしくてたまらなくて、出来ることならずっとひっついていたい。





ずっと二人で一緒にいたいな。






どんな俺でも伊緒は理解してくれて、見ていてくれる。






いつも隣にいてくれる。





そのことがまた俺を幸せにさせてくれる。






「先生?」





「ん?なに?」






「ふふ、今日は良くできましたっ!!」






…まるで母親に誉められた子供のような俺。






その一言が嬉しくて、頑張って良かったと思える。






「…伊緒、好きだよ。」






「えぇっ!!?」






「ふはっ、良い反応。」







それから少しの間だけひっついていた俺達は、その後教官室に戻り四人で昼食を食べて過ごした。









< 206 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop