先生と教官室2〜新しい道〜




私を見る生徒達の間から姿を表したのは、先生と進藤先生。




そして恵那も心配そうな顔をしながら進藤先生の横にいた。





これだけ生徒達が騒いでいたら気づくとは思うけど、今の私には三人が気づいてくれた事が本当に嬉しくて泣きそうになってしまう。






「片瀬さん大丈夫ですか?」






「あー…捻ってんな。めちゃくちゃ腫れてるし…。」






駆け寄ってきてくれた進藤先生と先生の声はどことなく似ていて、またまた涙が零れそうになる。





泣きそうな時に二人の声はずるいよ…。







「じゃあ甲田先生、片瀬さんの事頼みますね。」





「おう。」






「え?ちょっなにを…」






「ちょっと触るぞ。」






「う、え、えっま…待ってって…!!!!」









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