先生と教官室2〜新しい道〜




私を抱えていることを感じさせない動きの軽さ。



それに衰える事の知らないスピード。





周りから聞こえてくる大きな歓声に、先生への応援。





さっきまで止まっていた景色がどんどんと変わっていき、私の頬には生温い風があたる。





先生、さっきの嘘バレちゃうよ?






いくら時間が経ったとはいえ、足つった人がこんなに直ぐに速く走れるはずないんだから…。







パ――――ンッッ!!!!!






「えっっ……!!」






先生がゴールテープを切った瞬間、場の雰囲気から気をきかせてくれた陸上部の先生がグランド中に大きな音を響かせてくれた。










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