先生と教官室2〜新しい道〜
『甲田先生、怪我をしてしまった生徒を抱えながらのゴールです!!!
いやー、午前のリレーでの汚点を挽回するような…まさにヒーローと言っても過言ではない素晴らしい走りでした!!』
実況をしている生徒がそう言うと、自然にグランド中から拍手が起こりはじめた。
『ヒーロー』という表現は本当にそうかもしれない。
先生は私が困っている時いつも助けてくれて、何でも無いって顔して支えてくれる。
見えてないようで全てお見通しで…。
「先生かっこよかったよー!!!!!」
「よっヒーロー!!」
「うるせぇなっ!!あははっ」
そして、いつもこの笑顔で私を包んでくれる。
「…好き。」
「ん?何か言ったか?」
「いえ、何も…」
大好きだよ先生。
いつも本当にありがとう。