先生と教官室2〜新しい道〜
「あ、今度甲田先生にお礼しときなさいよ?」
「…うん、そうだね。」
お礼か…なんだか言葉だけじゃ足りない気がする。
いつも助けてもらっているのに、私は何もしてあげれてない。
いつまでも『ありがとう』の言葉だけじゃ申し訳ないよね。
「…………。」
ん?あれ、待てよ…?
そういえば私って何か先生にしてあげた事ってあったっけ?
先生はいつも私の為に動いてくれてるのに…。
この二年間、私は何をしてあげれていたのだろう。