先生と教官室2〜新しい道〜
それから少しして家に着いた私達は、夕飯を作る前にクッキー作りにとりかかった。
「ただいまぁ。って、ん?甘い匂い…」
「あぁっ!!お父さん良いところに!!」
「あなたっ、ちょっと手伝って!!」
「えぇっ!?」
そして、その途中で帰ってきたお父さんを無理矢理手伝わせて、結局三人で作り上げたクッキー。
少し焦げたのもあるけど、どれも甘くて美味しかった。
ねぇ、二人とも。
こんな日がくるなんて想像したことあった?
三人で笑いながら話したり、クッキー焼いたりすることを。
私はね、こんな日を夢見た事はあったけど叶うとは思ってなかった。
恥ずかしいから言わないけど、本当は泣きそうなくらい嬉しいんだよ。
また機会があったら改めて言うね、二人に感謝の言葉を。