先生と教官室2〜新しい道〜
クッキーを君から
コンコン…
体育祭を無事に終えた次の日、朝早くから教官室の扉にノック音が響いた。
この教官室は、俺と進藤先生以外の体育教師はあまり居たがらない。
特にこの暑い季節だと尚更居る機会が減る。
まぁクーラーがなく扇風機しかないのだから、当たり前なのかもしれないが。
となると、大方来た人物が想像できる。
しかも人目につかないような、こんな朝早くに来る奴なんて一人しかいないだろう。
「どーぞ、入っていいよ。」