先生と教官室2〜新しい道〜
ここで芽生える俺のいたずら心。
伊緒のしまったという顔は、自然とそのスイッチを押してしまう。
「ふーん、初めてなんだ。手作りのプレゼント。」
「うっっ…」
「俺が一番ってことだよな?」
少しずつ伊緒との距離を縮めていく。
向かいのソファーに居たはずが、いつのまにか伊緒の隣に座っている。
案の定、伊緒はこちらを見ずに目をそらしている。
その反応が可愛いと思う反面、気にくわない。
「おい、ちゃんとこっちを見ろ。話してるだろ?」
「えっ…せんせ?」
「かかったな…」
「んっっ…!!!」
俺の低い声に驚いて振り向いた伊緒の唇を、すかさずふさいだ。
赤くなった顔と同じように、唇もとても熱を持っていた。
「せ……んっ…」
やば…今日の俺、ちょっと俺様みたいな感じになってるな。