先生と教官室2〜新しい道〜
さっきまで恥ずかしがっていたはずなのに…。
いつのまにか俺の服を握りしめていた伊緒は、何かをねだるように下から必死に見上げている。
だから駄目なんだって、お前のその顔はっ!!
赤い頬や涙で潤んだ目は、一瞬で俺の理性を壊してしまうのだから。
「ちょっ…伊緒っ!!やめっ」
「…せんせ?」
「っっだから!!その顔!!」
「え?」
伊緒は自分の可愛いさを理解していないから、余計にたちが悪い。
今だってどれほど俺を困らしているか解ってないし…。