先生と教官室2〜新しい道〜
「ははっ、嘘だよ。」
「先生が言うと嘘に聞こえませんよ…。」
「そりゃどーも。」
「褒めてませんっ!!」
伊緒の怒り声に少し微笑んでから、ゆっくりとソファーから立ち上がる。
せっかくクッキーを作ってくれたのだからコーヒーでも淹れようか。
伊緒は…ココアだな。
その俺を不思議そうに見ていると、伊緒もソファーから立ち上がってきた。
「先生、コーヒー淹れるの?」
「あぁ。」
伊緒との会話をしながらやかんを火にかけ、冷蔵庫へ牛乳をとりに行った。