先生と教官室2〜新しい道〜
伊緒には何回かコーヒーを淹れてもらった事がある。
でも、今回のは確実に前までのとは違う。
「美味しいですよね、片瀬さんが淹れたコーヒー。」
「お、おぅ。」
そう、伊緒が淹れたコーヒーは自分で淹れたものとは全く違って…すごく美味しいのだ。
本当に同じ豆か?と、いうほどに。
「…片瀬さん、もしかしてこうゆうコーヒー淹れたりする事好きなんですか?」
「はいっ!!!人に何かして喜ばれるのって嬉しくて、好きなんです。」
伊緒の目が輝いている。
ココアを飲みながら見せる笑顔も、全て。
「なぁ伊緒。お前、夢決まってるんじゃないか?」