先生と教官室2〜新しい道〜





「え?今日…ですか?」





『おぉ…。』






予想外の先生からのお誘い。





すごく嬉しいけど、嬉しいはずだけど…。






私は直ぐに返事ができないでいた。






『……マグカップ、一緒に買いに行ってくれるんだろ?』






「……先生?」







『新しいの、伊緒と選びたいとか思ってるんだけど…。駄目か?』








なんですか今日のその可愛さは!!!






そんな甘えた声を耳元で出されたらドキドキが止まらなくなるじゃないですか!!!








「駄目なわけないです。私も、逢って話しがしたいです。」







それに、先生にそんな事を言われて断れる訳ないよ。







『じゃあ決まりな。また夕方迎えに行くから、着替えといて。』








「はい、解りました。」








それから『またな』と言った後、先生は電話を切った。







その音を確認してから携帯を閉じると、恵那がこちらを見てニヤニヤしていた。








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