先生と教官室2〜新しい道〜
そう言った進藤先生の言葉を合図に、みんなが動き出した。
はぁ…私も帰ろう。
さっき連絡網で部活なしってきたし…。
「伊緒、またあしたー。」
「うん、ばいばい。」
三年に上がって、唯一恵那とだけは同じクラスになれた。
そして、その嬉しさに二人で舞い上がったのだけど…。
もう気分がた落ち。
担任があの進藤先生なんてさ。
「もう本当最悪…なんで担任が進藤先生なの?!」
そうそう、そうなんですよ。
「甲田先生だったら良かったのに!!」
そんな、甲田先生だったら毎朝ドキドキしちゃう…って、え?
「今言ったこと全部当たりだろ?」
「のわっっ!!!!!!」
びっくりした…まさか横にいたとは。
「い、いつのまに私の横に…?」
私の心の声だと思っていたのは全て進藤先生のもので、うなだれる私の横に立ってニヤニヤしている姿が目に映った。
全然気づかなかったな…。