先生と教官室2〜新しい道〜
「うっ…っとっとっとっ!!」
自分なりに精一杯背伸びをして。
伸びるとこまで手を伸ばし。
それだけやって、でも…結局マグカップは取れないまま。
一番上の棚は決して甘いものじゃなかった。
身長が低い私からしたら、そうとう高いのだ。
どうしたものか。
やっぱり先生がくるまで待とうかな…。
「あっねぇねぇ!!マグカップ沢山あるよぉ!!」
「おっ、ほんとだ。」
「…………」
やっぱり待ってられないや。
他の人にあのマグカップだけは取られたくないし。
よっしゃ、がんば…
「あの、これどうぞ。」