先生と教官室2〜新しい道〜
「こちらの商品で宜しいですか?」
「はいっ!ありがとうございました!!」
店員さんから渡されたマグカップは、近くから見ても素敵で嬉しい気持ちが込み上げてくる。
これから先生はこのマグカップ使うんだよね。
教官室で毎日コーヒーを飲む先生の手には、私が選んだマグカップ。
私と先生しか知らないその真実は、私を安心させてくれるものでもあるんだ。
「そのマグカップ、お気に召しましたか?」
「え…あ、あぁ!!はいっ、とっても!!」
目の前のマグカップに夢中で店員さんのこと忘れてた…。
ニヤケてたのもこれじゃバレバレですよね…。
「……良かったです。」