先生と教官室2〜新しい道〜
「しゅうごーっ!!練習はじめるぞー!!」
運動場から教室にまで聞こえてくる運動部員の声。
『喜ぶだろうなー甲田先生。』
「…………。」
その声を聞いた瞬間、先生の顔と進藤先生の言葉が頭に浮かぶ。
何でこんなにも先生に逢いたい時に限って部活がないんだろう……。
「ふぅ…。」
ため息をついてから、置いていた鞄を肩にかける。
とりあえず、今日はもう帰ろう。
今朝会った時先生疲れてたし。
今逢いに行くのは恋人といえども気がひける。
「帰ったらメールしてみようかな……。」