先生と教官室2〜新しい道〜







「しゅうごーっ!!練習はじめるぞー!!」





運動場から教室にまで聞こえてくる運動部員の声。





『喜ぶだろうなー甲田先生。』





「…………。」





その声を聞いた瞬間、先生の顔と進藤先生の言葉が頭に浮かぶ。





何でこんなにも先生に逢いたい時に限って部活がないんだろう……。





「ふぅ…。」





ため息をついてから、置いていた鞄を肩にかける。





とりあえず、今日はもう帰ろう。





今朝会った時先生疲れてたし。





今逢いに行くのは恋人といえども気がひける。





「帰ったらメールしてみようかな……。」










< 29 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop