先生と教官室2〜新しい道〜
言葉を包む事なく率直につきつけると、先生の目が最大に開いた。
っと思いきや、真っ暗な車内でも解るほどに顔が赤くなった。
「なっ、ばっ…おまっ…!!!」
めちゃくちゃ焦っている先生。
あんなに怒った顔をしていたのに…。
私の心の中にあった小さなわだかまりが、少しずつ溶けていく。
先生も私と同じ気持ちでいてくれているのかな。
私の先生への気持ちは、わがままじゃないと思ってもいい?
「…こんな俺は…やっぱ駄目か?」
「え…」
手で口を押えながら、先生が恥ずかしそうに横目で私を見る。