先生と教官室2〜新しい道〜




言葉を包む事なく率直につきつけると、先生の目が最大に開いた。





っと思いきや、真っ暗な車内でも解るほどに顔が赤くなった。





「なっ、ばっ…おまっ…!!!」





めちゃくちゃ焦っている先生。





あんなに怒った顔をしていたのに…。






私の心の中にあった小さなわだかまりが、少しずつ溶けていく。






先生も私と同じ気持ちでいてくれているのかな。






私の先生への気持ちは、わがままじゃないと思ってもいい?






「…こんな俺は…やっぱ駄目か?」






「え…」







手で口を押えながら、先生が恥ずかしそうに横目で私を見る。






< 296 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop