先生と教官室2〜新しい道〜
ブー…ブー…ブー……
「あ…っと、え、電話?」
学校の自転車置き場に自転車を止めていると、携帯のバイブが振動する。
見ると、ディスプレイには先生の文字がでていた。
普通だったモチベーションも、この文字を見た瞬間にみるみる上昇してくる。
ピッ
「もしもし片瀬ですが……。」
大声を出してしまいそうな位の気持ちを抑え、控え目に携帯に言葉をかける。
『あ、えっと…おはよう。』
すると、携帯から大好きな低い声が私へと届いてきた。
自分から電話してきたくせに、先生焦ってる。
ふふっ変なの。